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2018年4月4日(水)から4月6日(金)にかけて、東京ビッグサイトで『東京クリエイターEXPO2018』が開催されました。

昨年2017年にも参加して、今回で2回目。前回はこんな感じのブースで参加したんですよ。

…、いやうん。言いたいことはわかりますよ。この簡素of簡素。でもこんなちゃっちいブースでも、いろんな業種の方とご挨拶ができ、その後今もお付き合いのあるクライアントさんと出会うことができたわけなんです。

でも一方で、僕も反省したわけですよ。さすがにこれはあかんと。

あれから1年。警備員も辞めてほぼほぼフリーとして活動するようになったわけですから、しっかりとアピールポイントを作って、受注につながるような販促物と展示を作ろうと!

そして約1年という期間を経て、できたのがこれです!!

…、うん。皆まで言うな。

あれですね。

何も成長していない。

お前はこの1年、一体何をやっていたんだと言わんばかりのシンプルさ。なんだったら、打ち出すポイントは去年よりさらに減ってます。

しかも「コラム執筆」の筆の文字だけ、やけに余白を作りすぎです。「撮影」なんて、完全に貼るのに失敗しています。むしろ、成長どころか後退している??

大いなる反省と共に、学びました。人間、やろうと思わなければどんなに年月をかけても、びっくりするくらい何もしない生き物なんだとね。

去年の会場設営後、「来年こそは、かっこいい展示物と販促物を用意して、もっと視覚的にクライアントさんへアピールするぜ!」と気合い十分だった自分は、いったいどこへ行ってしまったんでしょうね。

とはいえ、どんな後悔も反省も、自虐も後の祭りです。

今は自宅のプリンターで印刷した販促物(と言う名のただのペラ1資料)と名刺を武器に、この戦場を生き残らねばなりません。

ちなみに、前回は3日間で約30枚の名刺を頂戴し、販促物の配布とも合わせれば、20社前後の企業様と知り合うことと相成りました。

今回、僕の戦いは一体どう結実したのか。ご覧入れましょう。

さあ、開戦です。

クリエポ2018では、昨年の2〜3倍のクライアントと出会いました。

いきなり結論なんですが、今回のクリエイターEXPO、通称クリエポでは合計57枚の名刺を頂戴することとなりました。

前回の約2倍です。同じ団体の方と複数枚の名刺交換をしている兼ね合いもあるので、再計算するとおおよそ45の企業・団体・個人の方と知り合えた計算になります。

積み上げるとこんな感じ。なかなかの重厚感ではないですか。ちなみに、全3日間のうち、初日と2日目は10時〜16時くらいまで、最終日は別件の仕事があったため、閉館前の1時間だけブースに立って対応していました。

100枚用意したチラシは、最終日の途中で全てなくなることに

この日、名刺とは別に簡易的なプロフィールや実績内容を書いた1枚のチラシも用意していたんです。まあ、チラシとは言っても文字だけのもので、印刷も自宅のプリンター(by EPSON)で刷った物という相変わらずの自作クオリティ(笑)

そのチラシも、最終日の途中で全てはけていました。先ほどの名刺と同じ計算をするなら、約80〜90の団体・企業・個人の方へ届いたと思います。

単純計算でいくなら、去年の2〜3倍という大きな結果に終わったというわけです。

成長していないように見えて、ちゃんと前に進んでいた。訴求ポイントは増えていた。

販促物や展示でいえば、昨年以上に気の抜けた外観だったのに、ここまで差が出たのはなぜだろうか?

外見だけを見れば全くもって成長の兆しがなかったんですが、その内実を見ると、ちゃんと前進できていたというのが今回の結果の要因だったんじゃないかなと。

まずハッキリしていたのは、訴求できるポイントがかなりハッキリしていました。

昨年から今までの間で、インタビューを中心とした案件が劇的に増え、幸運にも紙媒体のお仕事をさせていただいたこともかなり大きかったです。

このご時世、クラウドソーシングやSNSを通じて外部ライターやインタビュアーを探すのは難しくありません。

それでもイベントに足を運んで人材を探す企業や団体に対しては、Webだけじゃなく紙媒体で案内できることは相当強かったんだと思います。

昨年よりも、一次情報への取材からコンテンツを作る企業が増えた?

あと、昨年のクリエポと比べて、取材やインタビューというコンテンツに興味を示す人がだいぶ増えた気がします。

単純な取材コンテンツを持っている企業だけじゃなくて、企業の刊行物やオウンドメディアでコンテンツを充実させたいという話をしてくれた担当者様も、多くは一次情報への取材を通じてコラムを書いて欲しいという人が結構いました。

昨年とは打ち出しているポイントが違うとはいえ、訴求できる内容が違うだけで、こうもいろんな話を聞けるのかと驚かされた3日間(実質2日?)でした。

あと、単純に「ライターブースの枠が縮小傾向にある」というのも、僕にとっては追い風でした。

クリエポはここ数年、イラストレーターの枠がどんどん増えています。作家・ライターに分類されるブースは、去年あたりから小さな1区画しかありません。

ただ、数が少ないおかげで、競争相手とジャンルがかぶることも減ります。おかげで、期せずしてライターゾーンがちょっとした「ブルーオーシャン」になっていました。

クリエイターEXPOは高い?安い?

さてさて、このクリエポ。ブースを借りるのにおよそ8万円かかります。来年は少し値上がりして、10万円かららしいですね。

これは、イベント開催中に申し込みをした人の特別価格で、会期以降だと2万円前後くらい値上がりします。

もちろん、それ以外に何か物品を借りるとなると、さらに値上がりしますね。

これを話すと、人によっては「たかっ!!」と思う人、結構いるんじゃないでしょうか?僕の周りは大抵がそう言います。ぶっちゃけ、僕もそう思います(笑)

じゃあ、もうちょっとちゃんと、この金額の是非について考察しましょうか。

単純計算で、クリエポの費用対効果を考えてみる

今回、例えば僕のケースでいえば、税込86,400円でチラシを通じて、約90の団体に挨拶回りができたということになります。

むちゃんこ単純計算すれば、1件あたりに960円(税込)かかったということになりますね。

都内にある企業へ営業回りをするとして、電車を使うなら、安ければ片道200円(往復400円)、高いと5、600円(往復1,000円〜1,200円)くらいかかります。

なので、ならすとだいたい往復600円くらいになるでしょうね。交通費やコストだけで比較すると、クリエポはそこまで安いサービスではないかもしれません。

ただし、これを「時間」という軸に置き換えると、かなりイメージが変わると思います。

3日間で約90社とやりとりができた。つまり、1日で30社くらいの人と、話すことができたという感じです。

これ、営業回りをしても達成するのは到底無理でしょう。まあ、一部のブラック企業ならできなくもない数字ですが。

自分は都内有数のイベントスポットである東京ビッグサイトで、ブースを設営しているだけ。それだけで、1日数十社の企業がやってきてくれます。

この効率の高さは、なかなかのものです。一部のクリエイターの中には、クリエポだけで1年分の案件を拾ってしまう人もいるほどです。すげえ。

クリエポに来る人は、ライターに対する感度も非常に高い

単純に費用と時間に対する効率の高さだけじゃなくて、クリエポは知り合える人・企業の「質の高さ」もポイントです。

なにせ、僕らのブースにきてくれる人は「ライターを探している」んです。自社で発行するメディアや企画に合った人材を探すため、非常に高い情報感度を持っています。

そのため、ブースでの話もスムーズ。お互いに必要な情報を惜しみなく出し合えるし、報酬などの現実的な話もできるから、案件が進んだ段階で「あれ、なんかこの人違う…」という不幸も起こりません。

業種は広告、IT、出版・印刷、TVなど全くのバラバラ。ジャンルも同じなので、よっぽどのことがなければ、自分の求めるジャンルの人と出会えます。

 

総合すると、クリエポは費用を超える恩恵を得やすいイベントだと思います。あんなショボいブースを出した僕が言うんです。なかなか説得力があると思いませんか?(笑)

クリエポをうまく活用できる人、ちゃんと費用を回収できる人

とはいえ、全ての人がクリエポの恩恵に預かれるとは限らないと思っています。僕の中で、次に該当する人は、クリエポで高い成果を得られたり、費用を超える結果になりやすいんじゃないでしょうか。

①Webよりアナログ=対面の方が強い人

Web集客よりも、アナログ=人との対面で人脈を作る方が上手い人は、クリエポ向きだと思います。そもそも、Webで集客できていればこういったイベントへの参加は必要ありませんしね。

「おいお前、WebマーケティングとかSEOライティングとかやってる人間のくせに、Web集客できてねえのかよ」

こんな声が僕の中から聞こえてきます。無視しましょう。

②尖った訴求ポイントを持っている人

対人コミュニケーションに長けているだけじゃなく、相当にとんがった訴求ポイントを持っていて、かつそれをアピールできる人も強いと思います。

ライターブースの中で目についたのは、「数十年の海外渡航歴」「エビデンスに基づいた医療系コンテンツ」「ソシャゲなどのシナリオライター」とか、なかなか強烈な武器を持った方でした(経歴は少し書き換えています)

彼らは僕よりも名刺交換の数は多くないかもしれませんが、間違いなく確度の高い企業と知り合えたと思います。これくらいユニークなアピールができるなら、対面で必ず盛り上がれますね。

この2つのポイントがある人なら、クリエポの出展はぜひ検討したらいいと思います。ライター同士、あるいは同じクリエイター同士の横のつながりも作れるので、以外なところで仕事につながるかもですよ。

僕のように普段営業回りをするわけではない人は、先ほど紹介したクリエイターさんのように、この3日間で1年分の営業を済ませるというのも、現実的なアドバイスです。

2019年のクリエイターEXPOでは、よりライフワークに密着したテーマで出展します

さて、去年・今年と続き2回目の出展となったクリエポですが、色々考えた結果、来年2019年も出展することに決めました。

ただ、次回は今までとちょっと違う訴求ポイントを出していきたいなと。先ほどのポイントのうち、②のとんがった訴求テーマで出展してみようかなと。

僕の場合でいえば、映画とか、酒ですね(笑)

3年も続けて出展すれば、少しずつ出会う企業様も重なって来るでしょう。その中で、あえてライフワークにしたいことをテーマにしたらどうなるか、本格的に実験しようかと。

もちろん、今回とは違って販促物、看板も訴求力の高いものを作る。今度こそ、本気です(真剣)

 

来年への準備をするのに並行して、このサイトも、もっとちゃんと「お仕事してます!」感を出したいなと思います。せっかく独自ドメイン取ったのに、これじゃ寂しいですからね。

2017年のイベントでは、具体的な案件に繋がったのは5社。今でも仕事を一緒にしている企業は2社という結果でした。今回、できれば10社以上の担当者の方と、何かしらのお仕事ができればいいですね。

以上、当初そこまでやる気がなかったのに、2018年のクリエイターEXPOに出展して「やっぱすげえじゃんクリエポ!ようしやったろ!」と現金に興奮した男のレポートでした。

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